⚫︎ 消化器
胃 stomach
・胃穹窿部(胃底部),胃体部,幽門部〔幽門管と幽門洞(幽門前庭部)〕の3つに区分される.
・胃X線・内視鏡(病理所見)では,U(上部1/3),M(中部1/3),L(下部1/3)に区分する.
・さらに,小彎,大彎,前壁,後壁に分類される.
■ 胃の解剖 A5,6
■ 胃の組織 A7 13
・粘膜:各部位に微細な腺管構造(胃腺:噴門腺,胃底腺,幽門腺)が存在
・筋層(3層):斜走筋,輪状筋,縦走筋
※幽門では中輪筋が発達し,幽門括約筋として胃内容物の移動を調節する.
・外層:漿膜
■ 胃腺の構成細胞 02 13
・噴門腺:粘液細胞
・胃底腺:主細胞,壁細胞,副細胞(頸部粘液細胞),表面粘液細胞,D細胞
・幽門腺:粘液細胞,G細胞
■ 胃の栄養血管 14,18,19
・腹腔動脈から分岐した左胃動脈,脾動脈,総肝動脈,およびその分岐からの血流を受ける.
・小彎には左・右胃動脈,大彎には左・右胃大網動脈,短胃動脈の枝が分布する.
・静脈は動脈とほぼ並走し,最終的には門脈へ流入する.
医療情報科学研究所 編:病気がみえる vol.1 消化器.第6版,メディックメディア,2020,p.87より改変
【補足事項】
●胃粘膜の染色にはムチン染色が用いられる(胃腺窩上皮ムチン:MUC5AC,胃幽門腺・噴門腺ムチン:MUC6).
※腸上皮化生ではMUC2,3の発現がみられる.